2006年12月6日水曜日

愛知県 ホリエさま



以前勤めていた葬儀屋での心に残る葬儀です。

亡くなった方は50歳くらいの女性で、だいぶ年下のご主人が喪主を務められました。

女性は韓国籍の方でした。ご主人は日本人だったので葬儀は日本式の仏教のお葬式でしたが、死に装束だけは彼女の故郷の風習に習いたいということで、黄色のキレイなチョゴリを着させてあげました。
傍で見ていてもご主人の愛情の深さが分かり、本当に奥さんをなくされて肩を落とされている様子でした。

ずっと棺の傍らに付き添われ、出棺の前のお別れには奥様にキスをされ、出棺時には奥様の写真に「行って来るよ」と手を振られ、写真を持って見送りに立っていた私は思わず仕事も忘れ泣いてしまいそうでした。

(愛知県 : ホリエさま)

東京都  イグチさま



お嫁に来たばかりの頃です。

義母の父上(祖父、ですね)が亡くなられました。結婚するまでナースとして働いていた私は即座に祖父宅に呼ばれ、お体を拭かせて頂くというケアをさせて頂きました。

終の衣装にと用意してあった浴衣に着替えをする際、ご家族にも手伝っていただいて、ほんとうに家族が祖父を見送った。そんな感じがしてとても印象に残っています。

そして、音楽が好きだったという祖父の意思を継いで、お式は音楽葬でした。

懐かしい童謡やクラシックが響く中でのお式は初めてでしたので少し驚きました。
ご家族にお話をうかがうと、生前、自らが葬儀屋さんに出向き、この音楽を流してこういう式にしたい、とプランを練って予約しておいたというのです。

祖父のように、自分の好きなようにプランを組んであるお式は初めてでしたので印象に残っています。

(東京都 : イグチさま)