2008年4月15日火曜日

奈良県 カキモトさま



77歳の父の喜寿のお祝いに、子どもと孫と大集合した場所は瀬戸内にある小さな島の小さなホテル。

昭和一ケタ生まれの父ですが、フルコースとワインが好きだなんていう、あの時代にしてはダンディーで優しくて、子どもの頃はもちろん今でも自慢の父。

なので、今回のお祝いでは、フルコースを食べさせてくれて、みんな子連れなので他の人がざわざわあまりいなくて、広めの泊まれる部屋があるところ、と探し当てたのが因島にあるこの「ナティーク城山」でした。


プレゼントを誰が渡そうかと悩みに悩み、ホテルの人にお願いして紅白のワインをかごに入れてもらい、長いリボンもつけてもらって、一番年上の高校生がかごを持ち、あとは歳の順にリボンを持ち、孫6人全員で渡しました。

父の嬉しそうなその姿。

照れくさそうな大きな孫に、はしゃいでばかりの小さな孫。

でもその命が確かに繋がっていることを改めて感じた瞬間でした。

本当に穏やかで優しい、家族だけの時間でした。


チェックアウトのとき、ホテルの方が
「これは昨日のワインのラベルです。毎年増えていくといいですね。」
と、きれいにラベルを貼ったアルバムを渡してくださいました。

姉と思わず顔を見合わせたことは、言うまでもありません。

流れるばかりの日常に、やっぱりこんな一節一節がありながら、年月を重ね、深みを増しながら、歴史が出来ていくのでしょうね。

ワインとなんだか似ているわ、なんて今更気が付いてみたりしています。