2008年10月31日金曜日

千葉県 アオキさま



私が2歳の時父が亡くなりました。

もう43年も前のことです。母はそれからずっと一人で私と兄を育ててきてくれました。
しっかり物で頑固な母は、みんなに迷惑をかけたくないと、それぞれが所帯を持っても頑として一緒に暮らそうとはしませんでした。

そんな母も80歳を越しました。
ようやく遠く離れた地に住む兄と一緒に暮らすことになりました。
母は生まれ育ったこの地を踏むことはもうないかもしれません。

母にとって本当によかったことかどうかはわかりませんが
母がこの家を出た日は、私にとっても大きな区切りと決別の日にもなったのでした。