父は再婚で前妻との間に娘さんが一人。私はこれまで会った事もその存在すら知らなかった。
母曰く、娘さんがどんなに会いたがっても、中々会おうとはしなかったとの事。それは生前に父が私たち姉妹、そして母を大切にしてくれていた証拠。
母は父の優しさを十分に分かっていた反面、会いたいのに会えない娘さんが気がかりだったよう。
父が亡くなったその日、悲しみに暮れながらも母は以前に聞いた娘さんの連絡先へ悲しみの報告をした。そして親族席に席を設けてあげて一緒に参列をしました。
私はその時初めて異母姉と会ったのです。
永遠のお別れではあるけれど、父が残してくれた家族への愛、母の強さ、優しさに触れる事が出来たのはかけがえのないものだと、胸が熱くなったのを覚えています。
(東京都 : ツチボリさま)
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