2008年8月19日火曜日

神奈川県 わたらいよしこ さま



2年前に肺がんにおかされ、入院、その後 退院されて、自宅での介護医療となった、
私の患者さん。

ご自宅には 同じく高齢の奥様と長女が1人。

今年の4月に亡くなられ、
最後は眠るように息を引き取られました。

奥様が「あの人がこんな物を残していた。」と差し出した物が、
自己の闘病生活記でした。
その後書きに、
「身内のことで恐縮ですが、一人妻と一人娘の全く献身的な介護には驚き入りました。
どこにそんなエネルギーを持ち合わせていたのでしょう。
今まで自分本位で勝手気ままに生きてきた私は、これを甘んじて受け入れる資格がありません。
これからどう心を入れ替え対処したらよいのでしょうか。
教えてください。
 梅真紅 いとおし妻の 背丈かな 」

読み終えた後、涙が止まりませんでした。

口数の少ない方でしたが、こんなにも謙虚で思いやりのある方だったと
介護の現場にある私が、
まったく気づかなかったことへのふがいなさをしみじみと感じました。

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