こころの広場
人生の慶び、悲しみの忘れ得ぬ思い出
2007年12月7日金曜日
静岡県 アサカさま
おじいちゃんは頑固でわがままで、いつも母を困らせていた。
母は嫁の立場で文句も言えず、そんな中、私はいい喧嘩相手だった。
「100まで生きる」が口癖だったじいちゃんだが92年の冬、お正月を家で過ごすこともできずに亡くなった。
明け方病院に駆けつけた私を意識のないじいちゃんは、待っていた。
手を握ってあげた時じいちゃんの目から涙が一粒、誰も気づかなかっただろう。私も言わなかった。
じいちゃんは待っていてくれたんだいちばんの喧嘩相手を。
手をつないだまま息をひきとった。
(静岡県 : アサカさま)
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