こころの広場
人生の慶び、悲しみの忘れ得ぬ思い出
2006年3月1日水曜日
東京都 倉橋さま
私の妹の義母が重い病のため住み慣れた佐渡を離れ長男夫婦のいるさいたま市で治療、療養の末、亡くなりました。そのため葬儀は家族と数人の親族による小さなものでした。
あるセレモニー会場を使いましたが、納棺の時のことです。2人の美容師さんのような女性が静かに現れて、故人の髪をゆっくりととき、何かを話しかけているかのように整えはじめました。
とてもいとおしいように、故人がまるで生きているかのようです。産毛を剃り、紅をさす、そのあまりにも優しい手つきに見ている誰もが感動し涙をこぼしました。
その方々はお仕事かもしれませんが、私たちは悲しい納棺の場で心のこもった故人への対応ぶりを見て「おばあちゃん、よかったね」と心が熱くなる思いでした。
(東京都:倉橋さま)
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